人形供養会
海禅寺では毎年11月23日(勤労感謝の日)に人形供養会を勤修しております。
子供達の健やかな発育を願う、雛人形や五月人形をはじめ、子供の最良の話し相手・遊び相手である人形。または、長年大切にされ日々の生活を見守ってきてくれた人形。しかし時の経過と共に心ならずも壊れてしまったり、役割を終え居場所が無くなってしまった人形達の魂を供養したい。こうした思いから当山では昭和60年(1985)から人形供養会を勤めさせていただいております。
あらゆる物に言える事だと思いますが、特に目鼻だちのある人形には、大切にしてきた人の思い、そして魂が籠ると言われます。今の、使い捨て社会は、物を大切にしなくなり、人の心や延いては命までも軽んずることに繋がっているような気がいたします。
大切にされてきた人形に感謝の気持ちを込め供養する事は、子供の情操教育の一助となり、そしてその人形に託された心を大切に生かすことになるのだろうと思います。
皆様の感謝と祈りの中で、これまで多くの人形を荼毘に付して参りました。一度是非お参りください。
合掌
10:00~ | 供養する人形の受付け (山門前) |
10:30~ | 雅楽奉納演奏 (真言宗 智山雅楽会) |
11:00~ | 人形供養法要 (本堂前) ・開式 ・点火 ・読経 ・焼香(参拝者) |
11:25~ | 人形供養塔 供養法要(不動堂前の人形供養塔にて) ※ご参拝の皆様はお線香を手向け、ご一緒ください。 ※お線香は寺でご用意いたします。 |
11:40 | 法要終了 散会 |
供養料のお願い
ご供養の申込みに際しまして、ご供養料をご志納ください。金額に決めはありませんが、お人形一体千円を目安とさせていただいております。
尚、“ぬいぐるみ”は、受け付けておりません。ただし特別なご事情がおありの方は、ご相談ください。
お持ちいただく際のお願い
お人形のガラスケース等は必ず外し、お人形さんのみをお持ちください。また一体一体の包装を避け、出来るだけ簡易包装にご協力ください。
(原則として、お人形のお道具類は受け付けておりません。ただし特別なご事情がおありの方は、ご相談ください。)
お焚き上げ供養について
令和元年よりお人形をお焚き上げ供養する方法を変更しました。最近のお人形様は化学繊維等で作られているものが多く、様々な観点からお焚き上げをすることが難しい状況です。
そこでお人形様たちを最後の晴れ姿として本堂前にお飾りし、修験道の秘法である柴燈護摩供養法をもってお人形のご供養を申し上げた後、魂抜きをしてから専門の業者に引き取っていただいております。